世の中の色々な規制が少しずつ緩和され、飲み会やイベントなど「飲酒」の機会が増えました。しかし、お酒を飲むと心配になるのが翌日の「二日酔い」。せっかくお酒を楽しく飲むのであれば、つらい二日酔いは絶対に避けたいものです。
そこで本記事では、二日酔い対策が手軽にできるコンビニの商品をご紹介します。
二日酔いの改善に役立つ飲み物や食べ物、正しいお酒の飲み方を把握して、お酒とうまく付き合いましょう。
二日酔いはコンビニの商品でも対策できる?
お酒を飲みすぎた翌日に生じる、頭痛や吐き気、胸やけといった二日酔いの症状。
二日酔いの原因はいまだ明確になっていませんが、アルコールの持つ利尿作用による「脱水症状」、刺激物の摂取が引き起こす「胃腸の炎症」、アルコールが分解されてできるアセトアルデヒドという「有害物質が体内に残ること」などが主な原因だと考えられています。
そのため、二日酔いを緩和するためには以下のような対策が効果的です。
- 脱水症状の改善
- 肝臓機能の回復
- 低血糖状態の改善
- 有害物質分解の促進
例えば、脱水症状は「スポーツドリンク」の摂取によって改善できる可能性があります。
スポーツドリンクには糖分が含まれているため、低血糖状態の改善にもつながるでしょう。
また、肝臓機能の回復には貝類の味噌汁、有害物質の分解にはたまごや大豆製品などが効果的です。
コンビニにはさまざまな食べ物や飲み物が販売されているので、コンビニの商品でも、十分に二日酔い対策ができますよ。
コンビニで買える二日酔いにおすすめな食べ物8選
それでは、実際にコンビニで買えるものの中から、二日酔いにおすすめな食べ物をご紹介します。
ただし、コンビニによっては販売されていない商品もあります。
二日酔いの改善に効果的な食材や栄養素を把握しておき、入ったお店で買えるものから選んでみてくださいね。
梅おにぎり
コンビニおにぎりの定番「梅おにぎり」の具である梅干しには、食欲促進によいとされているクエン酸が豊富に含まれています。また、白米に含まれるビタミンB1やアミノ酸などの栄養素は、疲労回復に効果的です。
梅の酸味はさっぱりとしていて、食欲がなくても口にできるのではないでしょうか。
二日酔いのときは、思った以上に胃腸が疲れているものです。さっぱり味の梅おにぎりで疲労回復を促し、元気を取り戻しましょう。
しじみの味噌汁
しじみには、肝臓の機能回復を促す「オルニチン」という成分が含まれています。アルコールの過剰摂取で疲れた肝臓を回復してくれる効果が期待できます。
しじみ成分を配合したタブレットなども販売されていますが、おすすめは「しじみの味噌汁」。温かいお味噌汁と、味噌のほどよい塩味、しじみの風味が、飲みすぎで疲れた心身に染み渡るでしょう。
ラムネ
こどものおやつに人気の「ラムネ」。なかなか大人が手に取ることはありませんが、ラムネは「ブドウ糖」の塊です。
アルコールを過剰に摂取すると、体がアルコールを分解する過程で低血糖を引き起こしやすくなりますが、ブドウ糖は低血糖状態を防ぐのに役立ちます。
また、休憩中や移動中にサッと食べられる点も魅力です。二日酔いの緩和だけではなく、飲酒後の頭痛や吐き気を予防する効果も期待できるため、飲み会に行く前にコンビニで買っておくとよいでしょう。
チーズ
実は、コンビニにはさまざまな種類のチーズが販売されています。
チーズには「オルニチン」が含まれており、肝臓の疲労回復を促してくれる食べ物としておすすめです。
キャンディ型やスティック型のチーズもあり、オフィスなどでも手軽に食べられます。
バナナ
最近では生鮮食品を販売するコンビニが増えており、バナナも購入できるお店があります。
スーパーに比べると価格は高い傾向がありますが、1~3本単位で売られているため、食べたい分だけ購入できる点が魅力です。
バナナには、二日酔いの緩和に役立つ「カリウム」が豊富に含まれています。アルコールが持つ利尿作用から引き起こされるカリウム欠乏症の予防につながります。
二日酔いがひどくて固形で食べるのがつらいときは、自宅で牛乳やヨーグルトなどと組み合わせてバナナスムージーにするのもおすすめですよ。
アロエヨーグルト
コンビニで売られているヨーグルトのなかでも、根強い人気を誇る「アロエヨーグルト」。
アロエに含まれている苦み成分の「アロイン」や「アロエエモジン」には解毒作用があるため、胃の粘膜を刺激するとともに、肝臓機能の回復を促す効果が見込めます。
アロエは、爽やかな風味で食感もよく、飲みすぎで食欲がないときでも口にできるのではないでしょうか。冷蔵庫にストックしておくのがおすすめですよ。
たまご
たまごも二日酔いの改善や予防におすすめの食材です。タンパク質が豊富に含まれているため、疲労回復によい影響を与えてくれます。
コンビニに売られているたまごは、だし巻き卵やゆで卵、温泉卵などバリエーションが豊富です。
味付きのゆで卵や半熟の温泉卵などは、食欲がなくてもツルっと食べられます。そのままで食べるのが苦手な方は、たまごのサンドイッチを選ぶのもよいでしょう。
温かいうどんや雑炊
二日酔いで体調がすぐれないときは、「冷たいもの」や「のど越しのよいもの」を食べたくなるものです。
しかし、二日酔いのときほど「温かいもの」を食べると、内臓が温まり、胃腸や肝臓の疲労回復につながります。
コンビニで手軽に買える温かいうどんや雑炊は、水分・糖分・塩分を同時に補給できるため、二日酔い対策におすすめの食べ物です。
コンビニで買える二日酔いにおおすすめな飲み物5選
二日酔いで食欲がないときは無理に食べる必要はありませんが、脱水症状を防ぎ、疲労回復を早めるためには、飲み物だけでも口にしましょう。
コンビニには、二日酔いの改善が期待できる飲み物も多く販売されています。
コンビニで買える、二日酔いのときにおすすめな飲み物を5つご紹介します。
こちらも、コンビニによっては販売されていない商品もあるため、入ったお店で買えるものを選んでくださいね。
スポーツドリンク
スポーツドリンクは、アルコールを摂りすぎると起こりやすい脱水症状の緩和におすすめです。
スポーツドリンクにもさまざまな種類がありますが、どれも水分・糖分・塩分などのミネラルが含まれているため、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
ただし、「カロリーオフ」のスポーツドリンクには、糖分の代わりに人工甘味料が使われているため、二日酔い対策としてはおすすめできません。
いつもはカロリーオフを選ぶ方も、二日酔いのときだけは砂糖が含まれているスポーツドリンクを選びましょう。さっぱりとした口当たりのスポーツドリンクは、食欲がないときでも飲みやすく、二日酔い対策の強い味方です。
トマトジュース
トマトジュースの原材料であるトマトには、リコピンやクエン酸、ビタミンCなどが含まれており、胃腸を保護したり、アセトアルデヒドの働きを抑制したりする効果が期待できます。
トマトジュースやケチャップで有名なカゴメの研究により、お酒と一緒にトマトジュースを飲むと、血中アルコール濃度が低下する効果があることが明らかとなりました。また、体内からのアルコールの消失時間も早くなるため、二日酔いの予防にもつながると言われています。
ジュースであれば、サラッとした口当たりで飲みやすいため、トマトが苦手な方にもおすすめです。多くのコンビニでは、野菜ジュースと一緒にトマトジュースも並んでいるため、二日酔いで困ったときはぜひ飲んでみてください。
オレンジジュース
甘酸っぱく爽やかな味のオレンジジュースは、二日酔いのときの救世主とも言える飲み物です。二日酔いで陥りやすい低血糖状態を、オレンジジュースに含まれる糖分がゆるやかに改善してくれます。
特に、果糖の一種である「フルクトース」には、アルコール分解を促進する働きがあるとされており、飲みすぎてしまった翌朝に飲むと効果的です。
どのコンビニでも手軽に買えるので、二日酔いで気分が悪いときにはぜひ試してみてください。
果物由来の果糖が多く含まれている100%のオレンジジュースを選ぶとよいでしょう。
ルイボスティー
ルイボスティーは、南アフリカで採れるマメ科の植物「ルイボス」を乾燥させて作られたハーブティーです。ほのかな甘みがあり、ノンカフェインで飲みやすいため人気があります。
ルイボスティーに含まれる「SOD酵素」という成分には、活性酸素を排出する働きがあり、肝臓機能をサポートしてくれます。
「二日酔いになってからでは遅いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、ルイボスティーに含まれるミネラル分が、二日酔いの改善に役立ちます。
のど越しがよく、口当たりもさっぱりしているので、お酒を飲んだあとや翌日の酔い覚ましにおすすめの飲み物です。
カフェラテ
二日酔いの症状のなかでも特につらいのが「頭痛」です。飲酒後の頭痛は、肝臓で分解しきれずに残った有害物質「アセトアルデヒド」が血管を拡張することで引き起こされます。
この頭痛を緩和する効果が期待されているのが、カフェインを含む「コーヒー」。カフェインには血管を収縮させる作用があると言われており、頭痛がやわらぐ可能性があります。
ただし、ブラックコーヒーは胃への負担が大きいため、牛乳または豆乳が入ったカフェオレがおすすめです。
適度に砂糖が入ったものを選ぶことで、低血糖状態の改善にもつながります。また、冷たいカフェオレよりも、温かいもののほうが胃腸への負担が軽くなるでしょう。
二日酔いを予防するお酒の飲み方を紹介!
コンビニで買える食べ物や飲み物でも二日酔い対策ができるとお伝えしてきましたが、そもそも二日酔いにならないよう注意してお酒を飲むことも大切です。
二日酔いになってからコンビニに駆けこまなくてもいいように、二日酔い予防につながる適切なお酒の飲み方を把握しておきましょう。
こまめに水分補給をする
お酒の合間に、水やお茶などのノンアルコール飲料をとり、水分補給を心がけましょう。
こういった飲み物を、日本酒のときは「和らぎ水」、洋酒のときは「チェイサー」と呼びます。
こまめに水分を補給しておくことで、アルコールの過剰摂取で陥りやすい「脱水症状」の緩和につながります。飲むお酒と同量以上の水分をとると、二日酔いの予防に効果的とされています。
お酒を飲む前に何か食べる
空腹状態でお酒を飲むと、胃から小腸へ急激にアルコールが吸収されてしまうため、二日酔いが生じやすくなります。
また、アルコールで胃を荒らしてしまうおそれもあります。そのため、必ず何か食べてからお酒を飲むようにしましょう。
自分自身の適量を守ってゆっくり飲む
二日酔いにならないために最も大切なのは「飲みすぎない」ことです。お酒は適量を守って飲めば、体にほとんど負担を与えることなく楽しめます。
自身の適量を守って、ゆっくりと飲むことを心がけましょう。
お酒の適量には個人差がありますが、一般的にお酒を純アルコールに換算した1単位を20gとすると、1日当たり1~2単位が「適量」とされています。
具体的には、瓶ビールなら中瓶1本、缶チューハイなら1.5缶が目安です。
二日酔い知らずでお酒を楽しむためには、自分の適量を知ることが重要だと覚えておきましょう。
おつまみにはタンパク質を含むものがおすすめ
お酒を飲むときに欠かせないおつまみですが、二日酔いを予防するためにはおつまみの選び方も大切です。
二日酔いを予防するためには、肝臓の働きをできるだけよくしておくことがポイントです。そのため、肝臓の働きをサポートするタンパク質が多く含まれたものを選びましょう。
おつまみには、枝豆や豆腐、チーズ、ささみ、お刺身などがおすすめです。また、アルコール摂取で失われがちなビタミンやミネラルを補うための野菜も一緒に食べるとよいでしょう。
二日酔い対策はコンビニ商品でもできる!
二日酔い対策に役立つ、コンビニで買える食べ物や飲み物をご紹介しました。
コンビニではさまざまな食べ物や飲み物が販売されているため、二日酔い対策はコンビニ商品でも可能です。
お酒を飲みすぎた翌日にバタバタとコンビニに駆けこむのはつらいため、事前に用意しておくとおすすめです。お酒と一緒に食べたり飲んだりすることで、二日酔いの予防につながるものもあります。
また、二日酔いにならないよう工夫してお酒を飲むことも大切です。適量を守り、ゆっくりと味わいながらお酒を楽しみましょう。