お酒を飲む機会が多く断れない酒席もあって、「二日酔いに悩んでいる」という方も多くいらっしゃることでしょう。
実は二日酔い対策に、お菓子のラムネが効果的だと言われているのをご存じでしょうか?
この記事では、お菓子のラムネが二日酔いに効果があると言われている理由やおすすめの食べ方、ラムネ以外での二日酔い対策や予防策について紹介します。
二日酔いに対しての知識が深まる内容になっていますので、ぜひ参考にしてみてください。
二日酔いが起こる原因とは?
お酒の飲みすぎが原因となって起こってしまうのが、二日酔いです。
お酒を飲んでいる時の楽しさが嘘かのように、頭が痛くなったり、胃がムカついたりして、どうしたらいいのかと悩む方も多いでしょう。
このようにつらい二日酔いですが、お酒の飲みすぎが原因ということ以外に、いまだに明確な理由が分かっていません。
二日酔いが起こる原因には、以下のようなものがあると考えられています。
- 軽度の離脱症状
- ホルモン異常
- 脱水
- 低血糖
- 睡眠や生体リズムの障害
- アセトアルデヒドの蓄積
ほかにも、さまざまな原因があると考えられています。
これらの要因が組み合わさることによって、二日酔いが起こると考えられています。
二日酔いにはラムネが効果的?
なるとつらい二日酔いですが、二日酔いになってしまった時にはお菓子の『ラムネ』が効果的だと言われています。
なぜラムネが二日酔いに効果があるのか、二日酔いとラムネの関係性について説明していきます。
二日酔いとラムネの関係性
ラムネに多く含まれているブドウ糖が、二日酔いに効果的だといわれています。
飲酒によりアルコールを摂取すると、夜間の血糖値低下(低血糖)につながる可能性があります。
夜間に低血糖の状態が続くと、朝起きた時に頭痛がしたり、疲労感があったりといった症状が起こる場合があるのです。
そのため、低血糖症状を和らげるには、血糖値を上げることが重要だといわれています。
お菓子のラムネにはブドウ糖が多く含まれており、ブドウ糖は体内で分解・吸収するスピードが早く、血糖値を素早く上昇させてくれるのです。
これらの理由から、低血糖症状が原因で起こる頭痛や疲労感などの二日酔いには、お菓子のラムネに効果があるケースもあります。
二日酔いにおすすめのラムネの種類
二日酔いに効果があるといわれているラムネですが、ブドウ糖がより多く含まれているラムネがおすすめです。
「砂糖が入っているラムネなら、どれでも良いのでは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、普通の砂糖では分解・吸収されるスピードが遅く、低血糖状態が改善しにくいのです。
そのため、二日酔い対策にはラムネ本体に記載されている表示を見て、どの程度ブドウ糖が含まれているのか確認してください。
二日酔いにきくラムネの食べ方
ラムネには、より二日酔いにきく効果的な食べ方があると言われています。
ここでは、ラムネを食べる適切なタイミングや、摂取量を解説していきます。
適切なタイミングと摂取量を知っておくことで二日酔いが改善しやすくなりますので、二日酔いになってしまった際には、ぜひ参考にしてください。
ラムネを食べるタイミング
ラムネを食べるタイミングとしては、お酒を飲んだ後がおすすめです。
ラムネには肝臓を保護する役割などはなく、お酒を飲む前に食べても二日酔いの予防に効果はありません。
そのため、お酒を飲んだ後や二日酔いでつらいと感じた時、素直に甘いものが食べたいと感じた際に食べると良いでしょう。
「飲酒によって下がった血糖値を上げる」という目的でラムネを食べるのが、二日酔いに最も効果的であるとされているので、ラムネを食べるタイミングはお酒を飲んだ後がおすすめです。
適切なラムネの摂取量
二日酔いの際にラムネを食べる適切な摂取量は、2粒から3粒ほどが適量とされています。
ブドウ糖が多く含まれているラムネの場合は、体内での分解・吸収のスピードが早くなると言われています。
そのため、2~3粒ほどのラムネを食べるだけでも、低血糖状態の改善が期待できるでしょう。
ブドウ糖の1日の摂取量目安は150グラムとされており、多く摂取したからといって二日酔いへの効果が増すわけではないため、注意してください。
ラムネを食べても二日酔いが改善しない場合も
ラムネを食べても二日酔いが改善しない場合もあるので、ご注意ください。
ラムネで二日酔いの症状を改善できるのは、あくまでも低血糖が原因となって起こる症状のみです。
ラムネを食べたことで、アルコール成分の分解と代謝のスピードが速くなる、ということではありませんので注意しましょう。
また、二日酔いの際は、お酒を飲んだことによって脱水症状となっている場合も多いです。
そのため、二日酔い時には水を多めに飲んだり、体をゆっくり休めたりするなど、ラムネを食べる以外の対策も並行して行いましょう。
ラムネ以外で二日酔い対策になる方法を紹介
ラムネ以外で二日酔いに効果的な対策方法には、以下のようなものがあります。
- まず水分補給をする
- トマトジュースを飲む
- 二日酔いに効果的な食べ物を摂取する
- 症状がつらい場合は市販薬も活用する
二日酔いになった際の参考にしてみてください。
まず水分補給をする
二日酔い対策として、まずは水分補給をしっかりすることが重要です。
お酒を飲んだ翌日は、アルコールの利尿作用によって水分が体から出てしまったり、一緒に食べたものの塩分で体内の水分が奪われてしまったりして、体内の水分が不足しがちです。
二日酔いになっている時は、体内の水分が特に不足している可能性が高く、水分不足によって頭痛や目まいなどの症状が起きることがあります。
そのため、お酒を飲んだ翌日には、朝起きたらまず水分補給することを心がけましょう。
特に、水分と糖分を一緒に摂れる、スポーツドリンクを飲むのがおすすめです。
トマトジュースを飲む
トマトジュースを飲む、というのも二日酔いに効果的な方法です。
『アサヒグループホールディングス株式会社』と『カゴメ株式会社』の共同研究により、トマトジュースが飲酒後の血中アルコール濃度を低下させたことを確認しています。
トマトジュースとアルコールを同時に摂取した結果、アルコールだけ摂取した人に比べ、血中アルコール濃度や体内に残っているアルコール量が約3割も減少することが分かりました。
また、体内からアルコールが消失されるまでの時間も、約50分早まったことが確認されています。
そのほかにも、トマトに含まれているリコピンやクエン酸、ビタミンCなども二日酔いの対策になると考えられていますので、トマトジュースを飲むことで二日酔いの対策ができるでしょう。
二日酔いに効果的な食べ物を摂取する
二日酔いに効果的だと考えられている食べ物を摂取することも、二日酔い対策の一つです。
特に、ビタミンB1や糖質を多く含んだ食べ物がおすすめです。
ビタミンB1には、糖質の代謝を促し、エネルギーを作り出してくれる働きが期待できます。
また、糖質には低血糖の予防に効果があると言われています。
具体的にどのような食べ物がおすすめなのか、下記にまとめたので参考にしてみてください。
ビタミンB1が多く含まれる食品の例
- 玄米
- 胚芽米
- 全粒粉入りのパン
- 納豆
- 豆腐
- 豆乳
- 豚肉
糖質が多く含まれる食品の例
- うどん
- そうめん
- 白米
- ラーメン
- カレー
これら以外にも、ビタミンやミネラルが豊富な果物や、オルニチンが含まれているしじみの味噌汁なども効果的な食べ物とされています。
症状がつらい場合は市販薬も活用しよう
いろいろと試してみたものの、二日酔いの症状が改善しない時や症状がつらすぎる場合は、ドラッグストアなどで販売されている市販薬を活用してみましょう。
頭痛がひどい場合は解熱鎮痛剤を、また、胃のムカつきや吐き気などがある場合には、整腸剤や胃薬を使用しましょう。
食事からビタミンを摂ることが難しいという方は、ビタミン剤などを活用してビタミン補給するのもおすすめです。
二日酔いを予防するには?
二日酔いになってしまった場合の対策を紹介してきましたが、そもそも二日酔いにならないよう予防するためには、どのようなことをするのが良いのでしょうか。
こちらでは、二日酔いを予防するための方法について、お酒を飲む前・飲んでいる間・飲んだ後に分けて紹介していきます。
お酒を飲む前
二日酔い予防対策として、お酒を飲む前にできることは3つあります。
1つ目は、お酒を飲む日の体調を考慮することです。
アルコールの処理能力は、その日の体調によっても差が出てきます。
体調があまり良くないと感じる日には、お酒を飲むのを控えるか、飲んだとしても少量で終わらせるようにしましょう。
2つ目は、事前に食べ物を食べておくことです。
空腹の状態でアルコールを摂取してしまうと、アルコールの刺激で胃が荒れてしまったり、アルコールの吸収が早まり悪酔いしてしまったりする可能性が高くなります。
飲む前に食べ物や飲み物を口にして、アルコールの吸収スピードを遅らせ、胃への負担を軽減させてあげるようにしましょう。
また、油分の多いものは胃に負担をかけやすいため、消化の良い野菜や炭水化物などの食べ物を口にしておくのがおすすめです。
3つ目は、ウコンが入っている栄養ドリンクを飲んでおくことです。
ウコンの成分が入っている栄養ドリンクには、肝機能を高め、アルコールの代謝を促進する効果があると言われています。
ウコン入りのドリンクは、スーパーやコンビニなどで簡単に購入できるので、お酒を飲む前に飲んでおくのがおすすめです。
お酒を飲んでいる間
二日酔い予防として、お酒を飲んでいる間にもできることがあります。
まず、お酒を飲んでいる間は、食べ物を一緒に食べるようにしてください。
お酒を飲みながら食べ物を食べると、アルコールの吸収スピードを遅らせることができ、二日酔いの予防になると言われています。
どんな食べ物でも大丈夫ですが、お酒と一緒に食べるのが好ましいとされているものは、タンパク質を多く含んでいる肉類やチーズ、枝豆などが挙げられます。
また、食べ物と一緒にアルコールと同量の水や、ソフトドリンクなどを飲むこともおすすめです。
お酒と一緒に水やソフトドリンクを飲むと、体内のアルコール濃度を薄めることができ、アルコールの吸収を遅らせられると考えられています。
お店などでお酒を飲んでいると、いろいろな種類のお酒を飲みたくなってしまうという方もいらっしゃるでしょう。
さまざまなお酒を飲むことで飽きることがなく、ついつい飲みすぎてしまって二日酔いの原因になるかもしれません。
お酒を飲んでいる間はあまり多くの種類のお酒を飲まず、一気飲みなどはせずにゆっくり時間をかけて飲むようにしましょう。
お酒を飲んだ後
二日酔いを予防するために、お酒を飲んだ後にできる対策としては、飲んだ直後に寝ないことが一番です。
飲んだ直後に寝てしまうと、内臓の機能も休んでしまい、アルコールの分解がされにくくなってしまいます。
また、飲んだ直後に横になると胃酸の逆流が起こり、「胃食道逆流症」になってしまう可能性もあるのです。そのため、飲んだ後の3時間ほどは横にならず、座ってリラックスするのがおすすめです。
起きている間はアルコールの分解を促進させるためにも、水やソフトドリンクなどを飲んだり、ブドウ糖を摂取したりするように心がけてください。
ブドウ糖はラムネや果物から摂取できますし、果物にはビタミンやミネラルも豊富に含んでいますので、二日酔いの予防に効果的です。
日頃からビタミンなどのサプリメントを飲んでいる方は、サプリメントからビタミンを摂取するのも良いでしょう。
サプリメントは栄養補助食品となっておりますので、お酒との飲み合わせなどを気にすることなく摂取できます。
アルコールによって脱水症状が起きている場合には、水分と一緒に塩分も摂ったほうが良いので、スポーツドリンクや味噌汁などを飲むのが効果的です。
なお、脱水症状の予防のため、飲酒当日は入浴を控えると良いでしょう。
二日酔いにはラムネを試してみよう
この記事では、二日酔い対策にラムネが良いのかということ、二日酔い時のおすすめの食べ方やラムネ以外の対策について紹介しました。
二日酔いはさまざまなことが原因で起こると考えられており、どの対策が効果的なのかは人それぞれ異なるでしょう。
低血糖によって二日酔いが引き起こされている場合、ブドウ糖が多く含まれているラムネは二日酔いの症状改善に効果的であると言われています。
ラムネはスーパーやコンビニなどで手軽かつ安価に購入でき、日持ちするため常備しておくこともできます。
二日酔いでつらい経験をしたことのある方は、ぜひラムネを試してみてはいかがでしょうか。