日本酒のカロリーは高いの?他のお酒との比較やNGな飲み方を解説!

徳利とお猪口とお米 日本酒と健康

さまざまな料理との相性がよく、国内や海外でも大人気の日本酒。しかし、「日本酒を飲むと太るのでは?」「日本酒のカロリーはどれくらいなんだろう」という疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。

特に、日本酒をふだんよく飲む方やダイエット中の方にとっては、太りやすいのかどうかは気になるポイントですよね。

そこで今回は、日本酒のカロリーや、他のお酒とのカロリー比較、日本酒が太りやすいと言われる理由などについて解説します。

あわせて、太りやすい日本酒の飲み方についても紹介するので、飲み方のポイントをしっかり押さえて、美味しいおつまみとともに日本酒を楽しみましょう。

日本酒のカロリーはどれくらい?

お猪口と日本酒
ふだんよく日本酒を飲んでいても、「日本酒にどれくらいのカロリーがあるのか知らない」という方も多いのではないでしょうか。

また、日本酒の原料がお米であることから、何となく「太りやすいのでは?」と考えている方も多いでしょう。

そこでまずは、日本酒の100ml、おちょこ1杯、1合あたりのカロリーを紹介します。

ふだん飲んでいる日本酒に、どれくらいのカロリーがあるのかチェックしてみましょう。

日本酒は100mlあたり102~107kcal程度

日本酒のカロリーは、銘柄などによって多少の違いがありますが、100mlあたりでおよそ102〜107kcal程度のカロリーがあります。

日本酒には普通酒や純米酒、本醸造酒、吟醸酒、純米吟醸酒などさまざまな種類があります。以下に、それぞれのカロリーを表にまとめました。

日本酒の種類 100mlあたりのカロリー
普通酒 107kcal
純米酒 102kcal
本醸造酒 106kcal
吟醸酒 103kcal
純米吟醸酒 102kcal

引用元:文部科学省 日本食品標準成分表 2020年版417ページより

表を確認すると、日本酒の種類が変わっても、カロリーは同じくらいであることが分かります。

ここでは、100ml当たりのカロリーを紹介しましたが、日本酒を飲むときにはグラスにそそいで飲むのではなく、おちょこで飲むことが一般的です。

そこで、次はおちょこ1杯分のカロリーや、一合あたりのカロリーを紹介します。

おちょこ1杯当たりのカロリー

日本酒を飲むときに使うおちょこには、1杯「約30ml」 ほどの量が入ります。

100mlあたり107kcalの普通酒だと「1ml=約1.07kcal」となり、おちょこサイズの30mlでは「約32.1kcal」となります。

個人差はありますが、日本酒は大量に飲めるものではないため、一般的にはおちょこ数杯程度で十分でしょう。

例えば、おちょこで3杯分の日本酒を飲んだ場合、カロリーは100kcal程度となります。

一合当たりのカロリー

次は、日本酒一合あたりのカロリーを紹介していきます。「一合=180ml」程度で、水やジュースなどを飲むコップの8割程度の分量です。

普通酒が100mlあたり107kcalとして計算した場合には、日本酒一合(約180ml)のカロリーは「約192kcal」ほどになります。

日本酒一合のカロリーが192kcalと言われても、「カロリーが高いのかどうかイメージしづらい」という方も多いでしょう。

そこで、次の項目では、日本酒のカロリーと、ビールやウイスキーなど他のアルコールとのカロリー比較をしてみましょう。

日本酒のカロリーと他のアルコールと比較してみた

天秤
日本酒と他のアルコール類のカロリーを比較して、表にまとめたものが下記のものです。

アルコール名 100mlあたりのカロリー
日本酒(普通酒) 107kcal
ビール(淡色) 39kcal
発泡酒 44kcal
ぶどう酒(白) 75kcal
紹興酒 126kcal
焼酎(甲類) 203kcal
ウィスキー 234kcal
ウォッカ 237kcal
ジン 280kcal
ラム 237kcal
梅酒 155kcal

引用元:文部科学省 日本食品標準成分表 2020年版418ページより

ビールは100mlあたり39kcalと、日本酒(普通酒)よりもカロリーは低めですが、ビールは日本酒より度数が低いため飲みやすく、飲む量が多くなりがちです。

一方、日本酒はアルコール度数が高く、量をあまり飲めない方が多いため、「日本酒の方がカロリーが高いから太りやすい」とは言い切れません

日本酒が「太りやすい」と噂されるワケ

体重計
日本酒自体が太りやすいとは言い切れないと伝えてきましたが、日本酒が「太りやすい」と噂されていることも事実です。

ここでは、日本酒が太りやすいと言われる理由を、2つ紹介します。

日本酒ではなく「おつまみ」が原因?

日本酒が太りやすいと言われる理由として、日本酒と一緒に食べる「おつまみ」が原因であることが挙げられます。

これまで紹介してきたように、日本酒自体はカロリーはそこまで高いわけではないため、必ずしも太りやすい飲み物であるというわけではありません

しかし、日本酒は美味しい食べ物とよく合うため、ついたくさんの料理を食べすぎてしまう方も多いでしょう。

フライドポテトや焼き鳥、唐揚げといった味の濃いものや脂っこい食べ物は、高カロリーなうえに栄養も偏ってしまいます。
さらに、お酒を飲んだ後の「シメ」にラーメンなどを食べるという方は、トータルするとたくさんのカロリーを摂取してしまうのです。

日本酒を飲むときは、身体のことも考えて、おつまみを食べ過ぎないようにしたり、ヘルシーなものを選んだりするように工夫しましょう。

飲む時間帯も影響する

日本酒が「太りやすい」と言われる理由には、飲む時間帯が影響していることも考えられます。遅い時間帯までだらだらと飲んでいると、さまざまな料理を食べてしまいがちです。

また、遅い時間から飲み始めることで睡眠時間が不規則になり、生活習慣が乱れてしまう原因となります。

生活習慣が乱れることで代謝が悪くなり、結果として太りやすくなってしまうのです。日本酒を飲むときには、あらかじめ時間を決めておくとよいでしょう。

日本酒の太りやすい「NGな飲み方」を紹介!

「✕」の札
太りやすいとは言い切れない日本酒ですが、一緒に食べるおつまみや飲み方、飲む時間帯によっては太りやすくなってしまいます。

ここでは、日本酒の太りやすくなる「NGな飲み方」を3つ紹介していきます。

太りやすいおつまみばかり食べる

日本酒を飲むときに、カロリーの高い「油脂類」や「炭水化物」のおつまみを好んで食べると、太りやすくなるので注意しましょう。

フライドポテトや唐揚げなどの揚げ物は油脂類の代表例として、ラーメンや雑炊、うどん、ピザ、糖質を多く含むお菓子が例として挙げられます。

飲んだ後には「シメに必ずラーメンと食べる」という方もいらっしゃるでしょうが、太りやすくなるので要注意です。ラーメンではなく、春雨やそば、お茶漬けといった、ラーメンと比べて比較的低カロリーなものを選ぶだけで、脂質やカロリーがグッと抑えられます

「冷や」でしか飲まない

日本酒を「冷や」でしか飲まないことも、太りやすい原因となってしまいます。日本酒の飲み方には、常温や冷やして飲む「冷や」や、温めて飲む「熱燗」があります。

これらの飲み方の中でも、「冷や」は口あたりがいいのでつい飲みすぎてしまい、体が冷えて脂肪をため込んでしまいやすくなるので要注意です。

そのため、日本酒を飲むときには、なるべく「熱燗」で楽しむことをおすすめします。熱燗で飲むことによって、体がポカポカと温まって代謝が良くなり、脂肪燃焼にも効果的です。

また、温かくなることで「冷や」で飲むときより、ゆっくりと味わうようになるため、自然と飲みすぎ防止にもなります。「冷や」でしか日本酒を飲まない方は、ぜひ「熱燗」も味わってみてください。

寝る前に飲む

夕飯のときに日本酒を飲むのは問題ありませんが、寝る直前に日本酒を飲むのは控えてください。

寝る直前に日本酒を飲むと、アルコールを分解するための肝臓が働かず、分解されずに残ったカロリーは消費されないまま蓄積するため、太りやすくなってしまいます。

また、寝る前にお酒を飲むと、目が覚めやすくなってしまうなど睡眠の質が下がってしまうため、控えておきましょう。

日本酒でなるべく太らないように飲む方法を紹介!

メジャーを身体に巻く女性
日本酒を飲んでも太りにくくするためには、一緒に食べるおつまみや飲み方に工夫が必要です。ここでは、日本酒を飲むときに押さえておきたい、太りにくい飲み方のポイントを3つ紹介します。

熱燗で飲む

先ほども簡単に紹介しましたが、日本酒を飲むときには、なるべく「熱燗」で飲むのがおすすめです。熱燗で飲む方法は昔から受け継がれている飲み方で、日本酒の健康的な飲み方の一つです。

熱燗で飲むことによって、スムーズにアルコールを体内に吸収し、身体が温まって代謝が上がるため、カロリーが消費しやすくなります。身体がポカポカと温まるため、身体が冷えやすい女性の方にもおすすめです。

また、熱燗は冷酒で飲むよりも飲むスピードが遅くなるので、自然と飲みすぎ防止にもつながります。熱燗で日本酒を飲むと良いことばかりなので、体重増加が気になる方は、冷酒よりも熱燗で日本酒を楽しみましょう。

おつまみの選び方に気を付ける

日本酒単体で飲むのも美味しいですが、「美味しいおつまみと一緒に味わいたい」という方も多いでしょう。しかし、おつまみに脂質や糖質が多いものを選ぶと太りやすくなるので、おつまみの選び方には気を付けましょう。

脂質や糖質の少ないおつまみの例として、お刺身・焼き鳥(塩味)・焼き魚・枝豆・だし巻き卵・赤身ステーキ・鶏むね肉などが挙げられます。

また、野菜類や、豆腐などのタンパク質を多く含む食品をおつまみに選ぶことで、翌日の胃もたれを防ぐこともできます。腸内環境を整える働きのあるキムチやチーズなどの発酵食品も、日本酒と相性のよいおつまみです。

「太りたくないけど、おつまみと一緒に日本酒を楽しみたい」という方は、ぜひ試してみてください。

和らぎ水も飲む

日本酒を飲むときには「和らぎ水」も一緒に飲むのが、太りにくくするポイントです。和らぎ水とは、日本酒を飲む際に一緒に飲む水のことで、洋酒では「チェイサー」と呼ばれています。

日本酒と一緒に和らぎ水を飲むことで、アルコールの吸収率が低下し、さらに悪酔いや二日酔いを防ぐメリットがあるのです。

また、水を飲むことで満腹感を得られやすくなることから、お酒の飲みすぎ防止にもつながります。さらに、和らぎ水によって口の中がクリアになり、日本酒本来の味をじっくり味わえる効果もあります。

日本酒を飲んで太りたくない方や、二日酔いが気になるという方は、日本酒と一緒に水を用意して、水を間に挟んで一呼吸おきながら、日本酒を楽しみましょう。

日本酒やその他のお酒のカロリーも知っておこう!

知識
この記事では、日本酒のカロリーや他のお酒との比較、太りやすくなってしまうNGな飲み方などについて解説してきました。日本酒はビールなどと比べるとカロリーが高いですが、アルコール度数も高いので、一度に飲む量は限られます。

そのため、日本酒自体が太りやすいとは言い切れず、太る原因の大半は一緒に味わうおつまみや飲み方、飲む時間帯です。

今回紹介した、おつまみや飲み方などの工夫をしながら、日本酒をじっくりと心ゆくまで味わってください。

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