りんごはスーパーでいつでも手軽に購入できる、人気の高い果物の1つです。
しかし、手に入りやすいがゆえに、美味しいりんごを見分けるポイントなどを意識して購入している方は案外少ないのではないでしょうか?
この記事では、美味しいりんごを見分けるコツや、りんごを美味しく食べる方法について紹介します。
りんごを日頃からよく食べているという方は、ぜひ参考にしてください。
美味しいりんごの見分け方のポイント
スーパーでりんごを購入するときには「特に何も意識せずに選んでいる」という方も多いのではないでしょうか?
せっかくりんごを味わうなら、できるだけ甘くみずみずしいものを選びたいですよね。
まずは、美味しいりんごを探すときにチェックすべきポイントをいくつか紹介します。
全体的にしっかりと赤くてつやがいい
りんごで一番最初にチェックして欲しいのは「色味」です。
りんごは日光をたっぷり浴びて育つと、赤色が濃くなり、甘みが強くなります。おしりの部分までしっかり赤くなっていると熟している証拠。
全体的にツヤがあると同時に、はっきりと赤く発色しているりんごはとても濃厚で美味しいです。
逆に少し酸味のあるりんごを好む場合は、おしりが赤くない、あるいは緑色のものを選ぶとよいでしょう。
また、色ムラが少なく全体的に赤いりんごをおすすめします。というのも、色ムラがあるりんごは、固く酸味が強い傾向にあるからです。
甘いりんごを選びたいときは、全体がしっかり赤いものを選びましょう。
おしりが左右対称
りんごを買うときには「おしり」の部分もチェックしましょう。「おしり」とはりんごの下の部分です。
ひっくり返して見たときにおしりが変形しておらず、左右対称にしっかりくぼんでいるものがおすすめです。丸みをおびながらも、おしりの部分が深くきれいにくぼんでいるりんごを選びましょう。
逆におしりがとんがっているりんごは、酸味が強い傾向があります。
ずっしりと重い
りんごは「重さ」も大切です。実際に持ってみて、見た目の割にずっしりと重いりんごはたっぷりと果汁が含まれている証拠です。
必ずしも大きければいいという訳ではありません。あくまで持ったときに感じる重量感を大切にしてください。
また、鮮度のあるりんごはハリもあります。中玉サイズをメインに、ずっしり感を感じるものを探すと美味しいりんごに出会えるでしょう
ツルが太く変形していない
りんごの「ツル」もチェックすべき場所です。りんごの上部のツルが太く、変形していないものを選んでください。
特にツルの部分が干からびているようなりんごは鮮度が落ち、水分が抜けている可能性があります。
みずみずしいりんごは、ツルまでしっかり水分が行き届いています。また、ツルの根元のりんごの頭の部分がしっかりくぼんでいるかもよく確認しましょう。
いびつな形ではなく、深く整ってくぼんでいるりんごがおすすめです。
りんごの甘い部分はどこ?
実はりんごは、場所によって糖度が異なることをご存じでしょうか?
糖度の差が大きくある訳ではありませんが、りんごは中央より下のおしりの部分の方が甘くなります。
また、芯のある中心部よりも、皮に近い部分の方が甘い傾向にあります。つまり、正面から見て下部分の皮に近い果実が、りんごの中でも特に甘い場所と言えます。
さらに甘く感じたい人は、冷蔵庫で冷やして食べることをおすすめします。りんごに含まれる果糖という物質は、常温よりも冷やしたときの方が甘みを感じやすいからだと言われています。
特に甘いりんごが食べたいときは、りんごのおしりの方を冷やして食べるとより甘く美味しく食べられます。
「蜜入り」りんごを見分ける方法はある?
甘くて美味しいりんごと聞くと「蜜入りりんご」を思いつく方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは「蜜入りりんご」について詳しく紹介します。
そもそも「蜜入りりんご」とは?
りんごを半分に切ってみると、芯の周辺が黄色く透きとおった状態になっているものに出会うことがあります。
この色がハチミツのように見えるため蜜と呼ばれており、その状態があるりんごを「蜜入りりんご」と呼びます。とても甘く感じられるため、人気が高いりんごです。
「蜜入り」は実は特定の品種で見られるもので、「サンふじ」を中心としたふじ系や「こうとく」などデリシャス系に特に多く見られます。
すべての品種で起こるものではないので、蜜入りになりやすい品種を購入するのがおすすめです。
蜜入りりんごを見分ける方法
蜜入りが出やすいりんごの品種の中で、蜜が入ったりんごを見分ける方法について紹介します。
収穫前なら、りんごの実を太陽のある角度から見ると透けて見えると言われています。しかし、普段私たちが手にするりんごではこの方法は使えません。
スーパーや果樹園などで見かけるりんごの中から「蜜入りりんご」を見分けるポイントは、「おしりの部分が丸みをおび、赤から淡いオレンジ色」である点です。
色ムラが少なく、全体的な果皮はしっかり赤いながらも、おしりが少し黄色っぽく見えるものが蜜入りの可能性が高いです。
また、おしりの部分を透かしてみると、やや透明感のあるように見えることもあります。これも蜜入りのサインです。
ただし、おしりの部分がとんがっているりんごはまだ熟していないことが多いです。丸みと色味の両方を考慮して「蜜入りりんご」を選んでください。
美味しくりんごを食べるための保存方法とは?
美味しいりんごを購入したら、保存方法にも気を付ける必要があります。りんごをさらに美味しく味わうなら、冷蔵庫に入れて保存することが大切。
りんごに含まれる果糖は冷やすと甘く感じるため、冷やすことで甘みが増します。また、温度変化に弱いりんごの状態を保つためにも冷蔵庫で保存しましょう。
さらにポリ袋に入れて保存するのもおすすめです。
りんごは果物の成熟をすすめるエチレンガスを発生させます。そのため、冷蔵庫に入れる際に、ポリ袋にいれることで周囲の食べ物に影響を与えてしまうのを防ぐと同時に、りんご自体を追熟させられます。
冷蔵庫に入れて2日~3日待つと、より熟したりんごに仕上がりますよ。
りんごを美味しく食べる方法
美味しいりんごの見分け方について知ったあとは、自宅でりんごをさらに美味しく食べるためのポイントも知っておきましょう。
ここでは、りんごを美味しく味わうための方法について紹介します。
よく冷やしてから食べる
新鮮なりんごは、冷蔵庫でしっかりと冷やしてから食べましょう。
冷やした方が甘みが増すことは先にも触れていますが、特に蜜入りりんごは、新鮮なうちに冷やして食べると、より甘くみずみずしく感じられます。
また、皮に近い部分やおしりの方が甘いため、それらを最大限に楽しむには、皮をむかずに縦切りにして食べるのもおすすめです。
実は、りんごの皮にはビタミンCや鉄分、カルシウムや食物繊維などさまざまな栄養素が多く含まれています。
りんごの栄養素をしっかり摂取したい方は、できれば皮つきで食べるようにしましょう。
熟しすぎてしまったらアレンジ料理にするのもおすすめ
りんごを購入したものの食べるのを忘れていて、うっかり熟しすぎてしまった経験はありませんか?
熟しすぎてしまってそのまま食べるのに抵抗がある場合や、熟していないものの、あまり甘さがないりんごを購入してしまった場合は、アレンジ料理にするのもおすすめです。
コンポートやジャムなどはもちろん、スライスしてフライパンで焼いたり、アップルパイなどのスイーツを作ってみたりするのもおすすめ。
肉や魚料理のソースや漬け汁にするというアレンジもありますよ。
りんごをそのまま食べるだけでなく、さまざまなアレンジ料理でも楽しんでみてください。
旬の季節には山形のりんごがおすすめ!
山形はりんごの生産量が4位と、全国でも有数のりんごの産地だということをご存じですか?
山形では、夏の終わりに収穫する「つがる」をはじめ、「早生ふじ」「王林」「シナノスイート」「秋陽」「紅玉」「高徳(こうとく)」、また主力品種の「ふじ」など、多くの品種が栽培されています。
特に「ふじ」は、半分にわると蜜が入った「蜜入りりんご」が食べられるので、旬の時期には特におすすめです。
美味しいりんごを楽しみたい方は、山形県のりんごを味わってみてください。
美味しいりんごの見分け方を知っておこう!
りんごは気軽に手に入る果物だからこそ、特に何も考えずに選んでしまいがちです。
今回の記事を参考に、りんごの見た目などを意識して選んでみてください。
また秋から冬にかけての旬の時期はりんごが特に美味しい季節!
蜜入りりんごが楽しめる山形県の「ふじ」など、品種や産地にこだわって購入してみるのもおすすめですよ。